顧問 北川 晋二
九州支部として、地方会が始まったのは、昭和46年7月であった。尾関己一郞会長のもと、久留米市で開催され、「九州各県に於ける胃集団検診の現状と問題点」というシンポジウムと、市川平三郎先生の特別講演と有賀槐三先生の招待講演が行われた。発会時に、原則として九州医学会開催県で夏季に行い、九州癌学会と同時開催とすることが決定した。また、支部長として入江英雄先生が選出された。
第2回より「胃集検の集い」が開始され、第3回から一般演題が始まった。演題発表が少ないので、昭和51年第6回より各県世話人会が開かれ、その対策として各県より最低2題は発表することになった。また、第7回から全国集計とは別に、九州地区胃集検の集計報告を会長がすることになり、現在まで続いている。
昭和54年第9回から支部長に松浦啓一先生が就任された。昭和57年から「胃集検の集い」が「胃集検研修会」に変更された。昭和60年に松浦会長のもと、福岡で本学会総会が開催されたため、9月に第15回本学会が単独で行われ、以降概ね単独開催となった。
昭和62年第17回から医師研修会が始まり教育講演2題が行われることになった。平成5年第23回から胃集検集計をコンピュータ入力で行うようになり、各種の集計処理が可能となった。その後、各県代表幹事の協力の下、同様の集計処理を福岡の事務局で行い、各会長が独自の纏め方で報告している。平成7年第25回から、大腸がん検診の集計も開始している。平成8年から、古賀充先生が支部長に就任された。その後、北川晋二支部長に交替し、平成30年から松浦隆志支部長に交代した。
一般演題は、当初胃のみであったが、昭和58年第13回から超音波、翌年から大腸が加わってきた。平成9年第27回から、放射線技師部門と保健衛生部門のミニシンポジウムがスタートし、一般演題が減少している。現在は、放射線技師部会のシンポと超音波部会のパネルが行われ、その他が一般演題となっている。平成17年第35回から、抄録集付きのプログラムとなっている。
九州支部の歩みとして、地方会会長と講演者のリスト(表)を供覧する。
表 九州支部の流れ(地方会会長と講演者)
回数 | 会期 | 場所 | 会長名 | 講演者1 | 講演者2 | 講演者3 |
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1 | 昭和46年7月24日 | 久留米 | 尾関 己一郎 | 市川 平三郎 | 有賀 槐三 | |
2 | 昭和47年7月22日 | 佐賀 | 前山 彦人 | 遠城寺 宗知 | ||
3 | 昭和48年7月14日 | 宮崎 | 原田 正 | |||
4 | 昭和49年7月13日 | 湯布院 | 加藤 新 | 本保 善一郎 | ||
5 | 昭和50年7月5日 | 長崎 | 本保 善一郎 | 入江 英雄 | ||
6 | 昭和51年6月19日 | 熊本 | 片山 健志 | 久道 茂 | ||
7 | 昭和52年7月30日 | 福岡 | 小野 庸 | 会長講演開始 | ||
8 | 昭和53年7月15日 | 鹿児島 | 篠原 慎治 | 平山 雄 | ||
9 | 昭和54年7月21日 | 佐賀 | 松岡 順之介 | |||
10 | 昭和55年6月28日 | 宮崎 | 福田 実 | 入江 英雄 | 熊倉賢二 | |
11 | 昭和56年6月13日 | 那覇 | 喜屋武 朝章 | |||
12 | 昭和57年6月19日 | 別府 | 小縣 昇 | 渕上 在弥 | ||
13 | 昭和58年6月18日 | 長崎 | 本保 善一郎 | 中馬 康男 | ||
14 | 昭和59年6月23日 | 熊本 | 高橋 睦正 | 佐藤 八郎 | ||
15 | 昭和60年9月28日 | 福岡 | 古賀 充 | 清成 秀康 | 八尾 恒良 | |
16 | 昭和61年9月13日 | 鹿児島 | 中馬 康男 | 有賀 槐三 | 福田 実 | |
17 | 昭和62年9月19日 | 佐賀 | 岸川 高 | 松浦 啓一 | 中村 裕一 | |
18 | 昭和63年9月17日 | 宮崎 | 福田 実 | 西俣 寛人 | 吉田 隆亮 | 田中 貞夫 |
19 | 平成元年9月16日 | 那覇 | 前田 憲信 | 尚 弘子 | 久道 茂 | 八尾 恒良 |
20 | 平成2年9月23日 | 大分 | 辻 秀男 | 草場 威稜夫 | 市川 平三郎 | |
21 | 平成3年9月29日 | 長崎 | 林 邦昭 | 伊藤 新一郎 | 山田 達哉 | |
22 | 平成4年7月19日 | 熊本 | 高橋 睦正 | 北川 晋二 | 有末 太郎 | |
23 | 平成5年6月26日 | 福岡 | 中村 裕一 | 松井 敏幸 | 豊永 純 | |
24 | 平成6年8月6日 | 鹿児島 | 渋江 正 | 草野 健 | 久道 茂 | |
25 | 平成7年9月2日 | 佐賀 | 下田 悠一郎 | 馬場 保昌 | 三原 修一 | |
26 | 平成8年7月6日 | 宮崎 | 森 建二郎 | 古賀 充 | 光島 徹 | 岩下 明徳 |
27 | 平成9年7月12日 | 那覇 | 金城 福則 | 河村 奨 | 樋渡 信夫 | |
28 | 平成10年8月1日 | 別府 | 石川 晃 | 土亀 直俊 | 渕上 忠彦 | |
29 | 平成11年7月31日 | 長崎 | 藤本 進 | 西俣 寛人 | 牛尾 恭輔 | |
30 | 平成12年7月29日 | 熊本 | 土亀 直俊 | 金城 福則 | 松井 敏幸 | |
31 | 平成13年7月28日 | 福岡 | 北川 晋二 | 飯田 三雄 | 下田 悠一郎 | |
32 | 平成14年8月3日 | 鹿児島 | 瀬戸山 史郎 | 北川 晋二 | 石沢 隆 | |
33 | 平成15年8月2日 | 佐賀 | 水口 昌信 | 牛尾 恭輔 | 馬場 保昌 | |
34 | 平成16年7月31日 | 宮崎 | 楠原 敏幸 | 神保 勝一 | 馬場 保昌 | |
35 | 平成17年8月6日 | 那覇 | 金城 福則 | 吉原 正治 | 斉藤 博 | |
36 | 平成18年7月29日 | 大分 | 森 宣 | 濵島 ちさと | 田中 幸子 | |
37 | 平成19年7月28日 | 長崎 | 上谷 雅孝 | 細井 董三 | 村松 幸男 | |
38 | 平成20年9月20日 | 熊本 | 三原 修一 | 馬場 保昌 | 松田 一夫 | |
39 | 平成21年7月11日 | 福岡 | 津田 純郎 | 平川 克哉 | 鶴田 修 | |
40 | 平成22年9月11日 | 鹿児島 | 松元 淳 | 芳野 純治 | 野崎 良一 | |
41 | 平成23年9月10日 | 佐賀 | 梶原 哲郎 | 飯沼 元 | 吉田 論史 | |
42 | 平成24年9月8日 | 宮崎 | 田村 正三 | 島田 剛延 | 井上 和彦 | |
43 | 平成25年9月7日 | 沖縄 | 金城 渚 | 後藤田 卓志 | 松田 尚久 | |
44 | 平成26年9月13日 | 福岡 | 松浦 隆志 | 伊藤 高広 | 松本 主之 | |
45 | 平成27年9月26日 | 大分 | 前田 徹 | 三原 修一 | 吉田 優 | |
46 | 平成28年10月1日 | 長崎 | 上谷 雅孝 | 成澤 林太郎 | 加藤 勝章 | |
47 | 平成29年9月30日 | 熊本 | 満崎 克彦 | 間部 克裕 | 入口 陽介 | |
48 | 平成30年9月15日 | 福岡 | 平川 克哉 | 春間 賢 | 八尾 建史 | 小林 広幸 |
49 | 令和1年9月21日 | 鹿児島 | 宮原 広典 | 山道 信毅 | 徳重 浩一 | 本田 一文 |
50 | 令和3年9月18日 | ウェブ | 遠藤 広貴 | 下田 良 | 藤城 光弘 | 平井 都始子 |
51 | 令和4年9月10日 | ウェブ | 尾上 耕治 | 井上 和彦 | 野崎 良一 | 平澤 俊明 |
52 | 令和5年7月29日 | 福岡 | 平賀 聖久 | 伊藤 公訓 | 久部 高司 | 小宮 勲 |